.。o○.4年前の夏。o○

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何度も、何度も… 優しい唇が 優しい掌が、指先が… 湿った肌の上を優しく滑って 少しだけ、意地悪な… 司に与えられる温もりが 絶え間なく、降り注がれて… 自分じゃないような気がして 口から漏れてくる声も、何もかもが恥ずかしくて唇を噛み締めてた 「葵ぃ、声…聞かせて…」 そう言いって口付けられて… 「………あ…んっ、…イヤ」 溢れた声が厭らしく響いていく 「可愛いよ?…力…抜いて」 司の腕のなかで、ただ、クラクラと… 意識が遠くなってくのが怖くて 「……やっ、……あっ…んんっ」 司に、心も身体も何もかも… 委ねるようにして、夢中になって司を離さないようにすがりついてた……。 「……葵ぃ」 名前を呼ばれるたびに… 痛みも怖さまでも遠のくようで 胸の奥 から愛しさが込み上げてくるようで幸せだった。 何度も…何度も… 司の背中に抱きついて、 意識が無くなっていくのを… 何処か、遠くで感じながら……。
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