215人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「……葵ぃ」
「…ん?」
「…からだ…いける?」
「……う…ん」
気だるさのなか…
ゆっくりと瞼を開けると、
もういつの間にか夜は過ぎたみたいで、辺りは少しずつ明るくなっていくようだった。
「……葵ぃ。離したぁ…無いんやけど」
後ろから優しく包んでくれてて、耳元で囁かれた言葉が…
凄く優しく身体から響いてくる、
甘くて、でも少しくすぐったく感じてしまう…。
「司って、子供…みたい…」
「……子供…違うってぇ」
……そう言って、少し笑いながらぎゅっと抱きしめてくる。
「もう!ヤッパリ…子供やし」
「これでも?」
今度は、身体の向きを変えられて…
深く…口付けられた……。
「…ひゃっ……んっ…」
「…子供って…いうなよ。…あほう」
「…ふふ…アホ…ゆうな。アホウ……っん……」
「……真似するな。あほう…」
「ヤッパリ…子供やし!」
「うるさい……」
「……っ……」
いつまでも、抱きしめられて…
ふたりともくっついたまんまで、ずっと離れなかった。
最初のコメントを投稿しよう!