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司は雅人さんにお酒を飲まされて、眠っている。
実は、お酒に弱かったりする。
飲めるんだけど
直ぐに顔が真っ赤になる。
由貴と帰る前、
雅人さんがコッソリ教えてくれたけど、
阿波おどりの時は、後輩の面倒見るとかいって、絶対に飲まないらしい。
『司らしいなぁ』って思ってしまった。
「……あれ、雅人らは?」
クッションに頭を預けたまま
……ポカン
とした顔で、辺りを見ている。
「もう、とっくに帰ったよ…」
「……そうなん?」
ちょっと、ガッカリしてるような表情をしている。
寂しいのかな?
鬱陶しいとかって散々言ってたのに。
「司。寂しいん?」
「……アホ、そんな訳ないやろ!」
予想してた言葉に、笑ってしまう。
「……笑うなよな…」
「ふ、ごめん。これで許して」
司の隣に座って、
ゆっくり近付くとキスをした。
「……機嫌、直った?」
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