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「たしか…高岡くんと一緒に居たよね?」
「……あぁ、はい。あの時はぶつかってしまって、すみませんでした」
まさかまた会うなんて思ってなかったし、こんな所で会うなんて思いもしなくて…、
一瞬驚きすぎてフリーズしかけて…、
なんとかもう一度謝ることはできたけど。
「もういいのに…、それより息子がお世話になってしまって」
「あぁ、そんな「お世話になってないよ?僕ともぶつかったもん、僕もよそ見しよったけど」
そんなことないですよって言おうとして、竜司くんに割り込まれてしまった。
「もう、お母さんが話してるのに。ごめんなさいね?口が悪いし、でしゃばりで」
「いえ、可愛いですよね?」
「可愛いって言われるんイヤやなぁ…、お姉ちゃんってデリカシーないなあ」
「こらっ、竜司ぃ。もう、ごめんなさい」
「いえいえ、ごめんねぇ、カッコイイよ?」
「今さらやしっ、まあいいけど。それよりお腹すいたぁ」
話しをしてみると、
思ったより優しそうな人だったから、身構えてた私は拍子抜けしてしまった。
お腹が空いたと言いだした竜司くんとナゼか手を繋いでる私とお母さんとの3人で、
屋上にあるカフェでランチを食べることになった。
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