124人が本棚に入れています
本棚に追加
.。o○.。o○
葵がお姉さんのところから、そろそろ帰ってくると思った俺は上着を羽織って外へ出た。
お義兄さんの弟が送ってくれると聞いて、一応挨拶するために。
階段を下りると車はもう停まってて、ちょうど葵が降りるところだった。
「ただいま」
「おかえり、こんばんは、高岡です。お世話になりました」
「こんばんは、お気遣いなく、血は繋がってないですけど家族なんで」
そう言って、
挨拶を交わした時に睨まれた様な気がした。
暗かったせいで、そう見えたんかもしれんけど…。
「剛、ありがとう。おやすみ」
「あぁ、葵おやすみ。ほな、おやすみなさい」
最後にペコッと軽く頭を下げて帰っていってしまった。
俺の勘違いかもしれんけど…、
葵に親戚以上の特別な感情を持ってる様に感じた。
「司?寒いけん部屋に入ろう」
「あぁ、わかった」
「何?司?」
「寒いけん、暖めて?」
不安になった俺は葵を強く抱き寄せて、なんにも気づかないフリをして部屋に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!