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「急に何?」
「葵が泣くけんやろ?泣くヤツからかってもオモロウないけん泣くな、葵らしいないけん調子狂う」
「オモロウなくてごめんね。こっちこそ調子狂うんやけど。剛が頭や撫でるけん」
剛はスッと頭から手を退けると、
また失礼なことを言い出したから私もいつものように言い返した。
「一応オレも紳士やし、女泣くん見たぁないけん」
「うわ、紳士って誰が?キモイ」
「キモイって言うな、泣いてた葵のほうがキモイやろ?」
「ヒッドー」
剛とくだらないことで言い合ってると、お姉ちゃんが戻ってきた。
「葵も剛くんもまだケンカしよったん?それより葵帰らんの?もう7時くるけど」
「あぁ、うん。電話して帰る」
「ほな、食べて帰ったら?」
「うん、そうする」
お姉ちゃんの言う通り、
夕飯を食べてから、剛に帰りに送ってもらうことになり、
司に連絡してたらお義兄ちゃんが帰ってきて、久しぶりに賑やかな夕飯を食べることになった。
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