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「葵ちゃん久しぶり、司くんは?」
お義兄ちゃんまで…
司のことどんなけ気に入っとん?
「元気にしとうよ、それよりもうすぐ出産おめでとう!まだ直接言うてなかったけん」
それとなく、話題をかえて話しを続けた。
「ありがとう。まだ実感わかんけど、なんか照れるなぁ」
「兄ちゃん、デレデレしすぎ」
「剛、寂しんだろ?兄ちゃんとられるけん」
「はっ?!ナイナイ、兄ちゃん頭いけるん?」
「剛、ご飯粒とんだよ?汚い」
「葵こそ、茜さんに甘えれんけん寂しんだろ?ヒトに当たるな!」
「え?葵、そーなん?いつもそんなん言わんのに、お姉ちゃん嬉しい」
「……違うし」
色々話してたら、イヤなことも思い出さずに過ごすことができた。
夕飯を食べて、お姉ちゃんの代わりに後片付けを済ませると、
もう9時近くになっていた。
「葵、オレ帰るけど」
「あぁ、ごめん、送って」
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