.。o○めぐる季節~卒業~.。o○

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.。o○.。o○ 葵がお姉さんのところから、そろそろ帰ってくると思った俺は上着を羽織って外へ出た。 お義兄さんの弟が送ってくれると聞いて、一応挨拶するために。 階段を下りると車はもう停まってて、ちょうど葵が降りるところだった。 「ただいま」 「おかえり、こんばんは、高岡です。お世話になりました」 「こんばんは、お気遣いなく、血は繋がってないですけど家族なんで」 そう言って、 挨拶を交わした時に睨まれた様な気がした。 暗かったせいで、そう見えたんかもしれんけど…。 「剛、ありがとう。おやすみ」 「あぁ、葵おやすみ。ほな、おやすみなさい」 最後にペコッと軽く頭を下げて帰っていってしまった。 俺の勘違いかもしれんけど…、 葵に親戚以上の特別な感情を持ってる様に感じた。 「司?寒いけん部屋に入ろう」 「あぁ、わかった」 「何?司?」 「寒いけん、暖めて?」 不安になった俺は葵を強く抱き寄せて、なんにも気づかないフリをして部屋に戻った。
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