.。o○めぐる季節~卒業~.。o○

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「ん?どうしたん?」 「……私のどこが……好き?」 首を少し傾けて優しく聞いてくれる司に思いきって聞いてみた。 「急にどうしたん?」 「聞いてみたかったんやもん、あかんの?」 「ふうん、いいけど怒るなよな?」 ふっと笑って、 まっすぐ見つめてくる司に黙って頷くと、 「ホンマやな?」 笑って念押しするように言われたから、もう一度頷いてみせると、 ギュッと抱き寄せられて、 「俺しか知らんエロいとこ」 ふざけて笑いながら耳元で囁かれた。 「もう、真面目に答えてっ」 ムッとした私は司の顔を思いっきり睨みながら怒ってた。 「葵の嘘つきっ、やっぱり怒った」 「ちゃんと言ってくれんけんでぇ」 「ふ、ごめんって、ちゃんと言うけん怒るなよ、な?」 「…うん」 優しく頭を撫でて宥められた。 素直に返事を返した私は司の顔を見つめたまま待つことにした。
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