.。o○.めぐる季節~卒業~後編。o○

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私はやっぱり、司に出逢えたのは運命だったって信じたい。 司に出逢えて良かったって思いたい。 司に出逢えてからの私は、 司のことを知るたびに、名前を呼ばれるたびに、腕で包まれるたびに、熱を感じるたびに…、 何度も、何度も…、 司のことを好きになってきたから……。 「葵ぃ」 「…っ…」 「葵ぃ、声…聞かして」 「…司ぁ」 「ふっ、また、泣く」 「司が泣くようなこと言うんでぇ、司のせいやもん」 「ほな、葵がそんなこと言えんくらい余裕なくそうか?」 「うん、なくして。司のことだけでイッパイにして?」 「イヤって言うなよな?」 「言わんもん」 「言えんの間違いやろ?」 「もう、司のイジワル、アホッ。けど、司が好き、大好き」 「俺は愛してる」 司が生まれてきたのも、 私が生まれてきたのも、 出逢えたのも何もかも運命だったって信じる。 ずっと、ずーっと…、 私は司の傍で幸せだったから…。
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