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私はやっぱり、司に出逢えたのは運命だったって信じたい。
司に出逢えて良かったって思いたい。
司に出逢えてからの私は、
司のことを知るたびに、名前を呼ばれるたびに、腕で包まれるたびに、熱を感じるたびに…、
何度も、何度も…、
司のことを好きになってきたから……。
「葵ぃ」
「…っ…」
「葵ぃ、声…聞かして」
「…司ぁ」
「ふっ、また、泣く」
「司が泣くようなこと言うんでぇ、司のせいやもん」
「ほな、葵がそんなこと言えんくらい余裕なくそうか?」
「うん、なくして。司のことだけでイッパイにして?」
「イヤって言うなよな?」
「言わんもん」
「言えんの間違いやろ?」
「もう、司のイジワル、アホッ。けど、司が好き、大好き」
「俺は愛してる」
司が生まれてきたのも、
私が生まれてきたのも、
出逢えたのも何もかも運命だったって信じる。
ずっと、ずーっと…、
私は司の傍で幸せだったから…。
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