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1週間したら卒業式って頃に、お姉ちゃんが出産して入院することになり、
その間、私は家のことを手伝いに来ていた。
手伝いといっても、夕飯の用意と掃除をするぐらいだけど。
「剛は食べに来るだけで、手伝いとかせんの?お姉ちゃんおらんときくらいなんかやれば?」
「え?ヒトの家のなか弄るんイヤやし。 それより葵って司が初めての相手やろ?」
「ちょっと何?急に。なんでそんなこと聞くん?」
いつものようにキッチンで夕飯の準備をしてたら、
後ろに居た剛にいきなり変なことを言われて文句を言いながら振り向くと、
「やっぱりそうなん?ほな、初めての相手やけん好きって勘違いしたとか」
「は?!」
「それに結婚せんのやろ?だったら別れたら?」
「剛に関係ないし!」
勝手なことを言う剛に苛立った私は、剛に背中を向けて夕飯の準備を再開したけど、
「泣いてた葵のこと心配したらあかんの?」
剛の言葉を聞いて言い過ぎたと思った私は、振り向いてきちんと謝った。
「剛に心配かけてごめん。けど、剛に言われんでもちゃんと考えようけん、今はそっとしといて」
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