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あの時に、たまたま出逢った"おにいちゃん"、
名前も何処に住んでるかも知らない"おにいちゃん"。
優しい笑顔がぼんやりと浮かんでくる。
それが、何故か…司の優しい笑顔とダブって見えた気がした。
2人が励ましてくれてるような気がして、とっても心強かった。
その日、
お姉ちゃんに司のことと、病気のことを全部話したら、渋々だったけど、なんとか納得をしてもらえた。
その後、
幸い、医療事務の資格が取れた私は、実家に帰って近くの病院で就職をした。
でも、大きな病院が遠かったから、半年ほどで今の職場である病院に勤めることになった。
寂しくないって言えば嘘になるけど、仕事をしていると余計なことを考えずに居られた。
それに、
寂しかったり、嫌なことがあると、
必ず…あの"優しい笑顔のおにいちゃん"の夢を見た。
そのたびに勇気付けられた。
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