.。o○新たな季節へ.。o○

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こんな日が来るなんて… 思いもしなかったのに…、 どうして現実はこんなに残酷なんだろう……。 いつものように朝を迎えて、 司の腕のなかで目を覚ますと いつものように眠ってる司が無意識にぎゅっと抱きしめてくる。 離さないっていうように……。 本当はそうやってずっと離さないでいて欲しいのに……。 夢みたいに覚めなきゃいいのに…。 「葵ぃ」 「……ん?」 「今日からお姉さんのとこ行くんやろ?」 「…うん、どしたん?」 「赤ちゃんカワイイって言うて帰りたぁないとか言うなよな? 俺、寂しいけん」 顔を覗き込んできて 、 甘えた口調で言ってくる司を直視することができなかった私は 司にぎゅっと抱きついてからゆっくり起き上がった。 「そんな子供みたいなこと言わんと、起きるよ」 「解っとうって」 いつものように司と一緒にご飯を食べて、くだらない話しをして楽しい時間をゆっくり過ごした。 きっと司と一緒に過ごすことができる最後の楽しい時間。 このまま時間なんて止まってしまえばいいのに……。
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