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荷物の整理を終えて司の隣に座ると、優しく腕に包まれた。
「葵ぃ、俺に全部ちょうだいな?葵のなにもかも」
包まれた腕の中で、司が耳元でそっと擽るように優しく囁く。
「もう、ずっと、ずっと前から司のものになっとうよ?」
私も、司の胸にしがみついたまま答えた。
「ほな、これからも、ずっと、ずーっと好きでおってもらえるように、大事にするわな?俺のことしか考えれんように」
「もう、なっと「もっと、夢中になって欲しい」
もう、なっとうよ?って言おうとした言葉は途中で司の言葉と口付けで飲み込まれてしまった。
「葵ぃ、愛してる」
「私も、愛しとうよ」
「葵ぃ、出逢えて、ホンマに良かった」
「うん……っ、」
お互いの想いを伝えあった後、優しく、触れるだけの口付けを何度も、何度も…、交わした。
お互いの想いが同じなのを喜びあうように……。
だんだんと甘くて深いものになって、吐息をわけあうように、
司に注ぎ込まれる熱い熱に溶かされて頭の芯が蕩けてゆく…。
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