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「葵ぃ、こっち見て?」
俺の声に、トロンと蕩けそうな瞳を向ける葵が愛ぉしくて堪らない。
「綺麗やけんな」
「……ん、」
途端に、頬を赤く染める葵が可愛くて、また口付ける。
もっと、もっと…、自分で一杯にしたくて。
唇から、首筋へ、鎖骨、胸元へ、葵の滑らかな白い肌に自分の熱い想いを残しながら…。
「司ぁ」
胸にしがみついて俺を呼ぶ葵。
「ん、どしたん?」
「怖い」
瞳に涙を溜めて言う葵。
「え?なんで?」
俺、葵に夢中で余裕なくしてたけん怖がらしたんか、と心配で聞いてみると……、
「……自分じゃなくなりそうで、怖い」
恥ずかしそうに俺から顔を背けてそんなことを言う葵。
葵、可愛いすぎるやろ…。
「なったら、いいやろ?」
「……イヤ、怖いし恥ずかしいもん」
唇を尖らせて拗ねたように言う葵が可愛くて堪らなくて、
「そんなん、考えれんようにしてやるけん、安心しろって」
「……もう、アホッ」
「葵も一緒やろ?」
「違うもん…っん」
意地悪なことを言ってしまうけど、葵のせいやけんな。
俺のこと、こんなに夢中にさせた葵のせいやけん、責任とれよな……。
もう、一生…離したりせんけん、覚悟しとけよな……。
口では、偉そうに言ってるけど、
葵から離れれんのは俺の方やけどな、出逢った時から、きっとこれからも……。
俺の傍におってな……、俺のことだけ見とってな……。
出逢った頃と変わることのない想いを願いながら愛ぉしい葵を抱きしめる。
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