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「葵ぃ…」
「…司ぁ」
司は私の身体を強く…強く…抱き寄せたまま、名前を優しく何度も、何度も…、呼び続ける。
まるで、夢でないって何度も確かめるかのように……。
そんな司の優しい声を…、
司のあったかぁい温もりを…、
私も夢でないって何度も、何度も…、確かめるように司の腕にそっと手を添えたままでいた。
司と離れてから、
何度…逢いたいって思っただろう?
何度…逢いに行きたいって思っただろう?
ひとりだと、
不安で、不安で…、
寂しくて、寂しくって…、
悲しくて、悲しくって…、
苦しくて、苦しくって…、
司のことばっかり想ってた気がする。
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