≪現在≫

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あぁ……、そうか。 小宮さん、南条さんが好きなんだ。 会社ではなんとか部下として業務に専念しているけれど、こうやって外で会うと途端に意識するタイプなんだ。 「な……なにかしら? その目。三浦さん」 「いえ。なんでもないですよ。大丈夫ですか?」 年上なのに可愛いなと思いながら、ニコニコして彼女のコップにジャスミンティーを注ぎ足す。 「……飲みます? 酒」 「え?」 ふいに、南条さんが聞いてくる。 私は先日カッチン達と浴びるように飲んだから、正直そんなに飲みたいわけではないけれど、断るのも悪いなと思って、とりあえず、 「じゃあ、一杯だけ」 と答えた。 「小宮さんは?」 「あ……、じゃあ私も。一杯だけ」 小宮さんは、控えめに小さく人差し指を立てた。  
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