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うわっ!
「んっ」
初めての深いキスに思わず声を出してしまい、そのことにびっくりしてしまった私は、羽島さんの胸を押して体を離す。
「あのっ」
「うん」
恥ずかしすぎて羽島さんの顔を見れず、俯きながら懸命に話す。
「嫌とかじゃなくて、その、お、驚いて」
「うん」
その間、俯いている私のおでこに、前髪越しのキス。
心臓がハンパなく騒いでいる。
いつもクールな羽島さんにもこんな一面があるんだって知って、部屋に上げたり、部屋に上がったりすることに何も警戒心がなかった自分の幼稚さを、今更ながら自覚する。
急速に、2人きりだというこの空間を意識しだして、頬が発火するんじゃないかと思うほど熱くなる。
「続けていいの?」
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