5126人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「へっ!? はっ、はいっ」
顔を間近で覗き込まれて、なかばパニック状態で返事をした途端、あることを思い出した私は、
「あああっ、ダメだ! ダメだった」
と、羽島さんにぶつかりそうな勢いで顔を上げる。
「え?」
「生理中!」
羽島さんは固まった。
こんなに目を丸くしてるの、初めて見た。
「……」
「……」
固まったままの羽島さんを見て、私もフリーズする。
……って、あれ?
そういう流れだったんじゃなかったのかな?
もしかして、私の勘違いで、ただ、キスの続きを、って意味で、羽島さんは……。
……あれ?
「――ちっ、違っ……! あの」
先走り過ぎた私は、爆発するんじゃないかというほど顔を真っ赤にして、大慌てで発言を撤回しようとする。
最初のコメントを投稿しよう!