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なんて言えばいいんだろう。
胸の奥からキラキラしたものが湧き出てきて、心から体の隅々にまでじんわりと滲んで広がっていくような、細胞をうるわせていくような、そんな充足感。
しかも、それが後から後から溢れてきて、もう、私は無敵なんじゃないかな、と錯覚してしまうほどに。
「……」
羽島さんは片腕を枕にしながら、私のほうを向いて寝ている。
もう片方の手は布団の上にあった。
それを見た私は、ガサゴソ動いて彼と向き合う体勢を取り、目を覚まさないか観察しながら、ゆっくりとその手を私の方へ寄せる。
彼の片手を両手で持ち、目の前でフニフニ揉んだりぎゅっと握ったりして遊んでいると、なんだかおかしくなってきて、ふふふ、と小さく笑ってしまった。
今、私、間違いなく変態だ。
気持ち悪いに違いない。
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