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ついでに、その手を私の頭上まで持ち上げて、セルフ頭なでなでをしてみる。
そのホールド感と重みに、またもや幸せだなーと感じてしまった私は、ふふ、と二回目の含み笑いをした。
「……」
「……」
再度羽島さんの顔に目を移すと、ばっちりと目が合った。
目が……。
「何してんの?」
「うあっ!」
思わず握っていた手を放り出し、反対方向を向く。
恥ずかしさでいたたまれなくなって自分の体をぎゅっとすると、下着にキャミソール一枚だということに今更ながら気付いて、もっと顔が熱くなった。
「寒くない?」
そう言いながら後ろから私の体を包む羽島さんに、
「……うん」
と顔をすぼめながら返事する。
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