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び、っくり、したー……。
妙にこそばゆくて、気恥ずかしくて、無駄にドキドキする。
彼らは、私が彼女だって知らないから、処刑だ処刑だと盛り上がっている。
私帰るから、羽島さん多分参加できますよー。
連絡してみてはどうですかー?
何度も横目でチラチラ見ながら、彼らに届くわけのないテレパシーを送る。
「じゃあ、堂園 香澄(どうぞの かすみ)も来ないのか」
「そうだよー。香澄、なんかすっごい嬉しそうだった」
別々で話していた女の子2人組の1人が、男の子3人の話にまざる。
え? ……あれ?
なんか急に話が切り替わった?
「学校で毎日会って、家にもちょくちょく遊びに行ってるくせに、デートの約束くらいでなんであんな新鮮な笑顔ができるんだろうね。幸せオーラ出まくり」
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