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なんでそれが今机の上にあったのかと、ちょっとだけ気になる気持ちを無理やり押しやり、私はチョコのスナック菓子に手を伸ばす。
「羽島さんの学校での話、聞きたい」
「特に面白い話ないよ」
私の横で、手をカーペットにつき、体を後ろへ倒した体勢の羽島さん。
「面白くなくても、知りたい」
ずい、と迫ってそう言うと、羽島さんは一瞬考えた後、
「そっちはないの？」
と言ってきた。
「うーんとね、あ！ そう言えばね、この前カッチンとヤゴにやれやれ言われて、廊下で英語の先生のモノマネしてたら、その先生私の真後ろに立ってて」
「うん」
「“そのやる気をテストで発揮しなさい”て怒られた。ちなみに、カッチンは窓の外を見ているフリしてて、ヤゴなんてその場から立ち去ってたの。信じられない」
「へー」
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