≪現在≫

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「いいよいいよ。てか、かなりばっちりメイクだね、カッチン」 「だって、元旦よ? 神様に挨拶するんだから」 「お前、どーせ出会いを期待してんだろ。こんな小さな神社であるわけねーのに」 「うるさい、ヤゴ。そんな意地悪いこと言うから彼女できないんだよ」 「お前と一緒にすんな」 「つーか、カナ含め、私達3人ともひとり身だけどね。……って、あ! ほらほら、忘れてるよ、元旦にまず言わないといけないこと」 カッチンがコホンと言ったのを合図に、向き合っている私達は姿勢を正し、 「あけましておめでとうございます」 と一斉に頭を下げた。 「今年もよろしくお願いします」                
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