≪現在≫

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「……」 イヤだ。 こんな思考になっている自分がイヤだ。 ヤゴの目撃談のせいで、なんでもかんでもそっちに結び付けてしまう。 実家だって可能性もあるのに。 ふぅ、と考えても仕方のない考えと気持ちを吐き出し、私はソファーに腰を下ろす。 テレビをつけると、めでたい格好をした芸能人達が、みんなで大笑いをしていた。 なんとなく見る気がしなくて、すぐにリモコンの電源ボタンを押した私は、そのままポスンと左に倒れて、ソファーに寝そべる。 「……」 ……明日。 明日、会う約束をしている。
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