≪現在≫

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古賀さんがそう言うや否や小宮さんは立ち上がり、勢いよくティフィンミルクのグラスを取って、一気に喉に流し込んだ。 「わっ、小宮さん。飲みやすくても、さすがに一気は……」 私がそう言った時には、すでにグラスを空にしていた小宮さん。 ドン、とそれをテーブルに戻した彼女は、クルッと南条さんに向き直り、すわった目で、 「おめでとうございます!」 と言った。 「ありがとうございます」 あ……。 南条さん、笑った……。 さりげなく、自然で素敵な笑顔を返してお礼を述べた南条さんに、私だけではなく、古賀さんと羽島さんもほんの少し驚いていた。 小宮さんはというと、すぐに「お酒追加! 梅酒ソーダ割り!」と言って、古賀さんに命令を出す始末。 その後、暴走を始めた小宮さんを押さえつつ、2次会はお開きになった。          
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