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夕方6時。
帰る間際まで、「どういうことなの?」と半泣きでしがみついてきていた小宮さんに、「ご自分で聞いてください」と何度も説得してようやく解放してもらった私は、フロアを出てエレベーターへと向かう。
私も気になるけれど、今は他人を気にしている余裕はなかった。
エレベーターの前まで来た私は、下へ降りるボタンを押し、深く息を吐く。
羽島さんは結局戻ってこなくて、5時頃にきた電話を取った古賀さんに、「部長に業務報告したら、適当な時間に上がっていいから」と言ったとのことだった。
彼が何時に上がれるのかは分からないけれど、私はとりあえず家に帰って連絡を待とうと思った。
「……」
ランプが1階から上へと移っていくのを、ぼんやりと見上げる。
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