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『じゃあこのまま伸ばす! 一生切らない』
『一生って。これから先ずっと一緒にいるつもり?』
『え? いないつもり?』
「嘘つき……」
女々しさ全開で呟いた自分が気色悪くて、ハ、と嘲笑するような、それでいてやりきれないような笑いが出る。
この胸の痛みは、いつか笑い話にできるのだろうか。
「あーあ……」
顎を上げ、ため息とともに吐いた後悔。
俺は、いい格好しいだった。
考えの及ばない……ただのガキだった。
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