第1章~『マリア』が生まれた日~

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*** あぁ…もう疲れた 何もしたくない あんな汚れきった低俗な金持ちどもの為に、あの子たちを生みだしてきたかったわけじゃない… ただ…ただ『   』の笑顔がもう一度…もう一度だけでいい、見たかったんだ。 でも、もう終わりにしよう…これで最後だ。 最期の…私の為の…私の為だけの「ライアロウ」… 私は考えることもやめ、本能のままに 寝ることも忘れ 食べることも忘れ 息をすることも忘れ ただただ作りつづけた そして…生まれた『彼女』のすがたは… 「はは…っ。やっと会えた…ずっと…ずっと会いたかった。 もう悔いはない…だって、最期にもう一度『君』に会えたんだ。 ありがとう…そして、さようなら……『   』」
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