第1章~『マリア』が生まれた日~

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「あら?男が女の子の前で弱音を吐くだなんて、みっともないわよ。」 ……え?驚いてかおをあげると、目の前に女性らしき人影が突如現れた。 「え!? ど、どなたです…か?」 「ちょっとまって、この子たちをかたづけてから…ね。」 そういうと、一瞬で銃をとりだした女性は足元に弾丸を惜しみなくぶっぱなす。 砂がいっきに舞い上がり、視界がまったく見えなくなくなり獣の動きがにぶくなる。 「ゲホゲホ!」「もたもたしてるひまなんてないわよ、さぁつかまって。」 あぁやけくそだ!そう思いながら声のする方向に手をのばすと、いっきに引き上げられ、ラクダの上に…ってー 「は!? 俺かつがれてる!? ちょっ!3人とか無理だって!」 ラクダにだってのっける限界がある、これで解決するならとっくにやってー 「ラクダちゃん、大変だけど頑張ってくれる?ご褒美は…もちろん体で払うわ♪」 そういって女性がウィンクすると、ラクダが鼻息を荒くして興奮しだす。 すると突然― 「うおおおおおぉ!早い早い早い!!!こわいから!!!」 ラクダとは思えない猛スピードで砂丘をかけていく。 獣も追いかけてきているが、そんなものものともせずに引き離していく…初めからそうしてくれよ相棒…。 「……お姉ちゃん、誰なの?」 少女が驚いたように問いかけてくる。その問いに女性は… 「ふふ…かわいい子。後でゆっくり話してあげるわ。」
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