第1楽章 #4

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それは、 単なる八重の思考。 政宗が置かれた心境よりも、 自分の思考に寄った言葉。 ――こんな言葉じゃ 政宗の助けにならないのに 政宗と、『誰か』が、 どんな状況かも問わない憶測。 正解が分からない以上。 政宗の感情の吐き出し場にしか、 八重は、なれない。 勝手に、 返信を打ち切る事もしたくない。 とことん、付き合う。 そういう場所があるのだと、 それだけでも伝えたかった。 ――それにしても 面食らわせたかも知れない 自分の返信メールを再び保護して、 八重は、苦笑した。
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