第1楽章 #4

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今日はカフェオレを止めて、 ほうじ茶を淹れる。 大きなマグカップに注いで、 パソコンの前に座ると。 《Re.》 やはり早い そう思いながら、 受信したメールを開いてみる。 《そういった事情、全部込みで。 恋は秘めても良いけど、愛なら秘密にしちゃいけないと思うから。 相手の顔が見たいだけなんだ。 救われた。ありがとう。 政宗》 八重の、体調不良の身体が、 ちぎれそうに痛んだ。 ――ああもう、好きなのにな 『愛なら秘密にしちゃいけない』 『相手の顔が見たいだけなんだ』 八重は、やはり、 政宗の長年のファン。 ただ、それだけだった。
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