第1楽章 #4

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自分の、返信内容を保護して、 一気に疲労した精神を撫でる。 少なくとも、八重は、 自分の言葉に責任を持つつもりだ。 うつらうつら。 体調不良の身体が揺れて。 ハッ、と気付いたら、 画面に《Re.》の文字が見えた。 意外と、早い 複雑な気分で、メールを開く。 《メールや電話じゃ様子をバラすような人じゃなくて困っていました。視界に居ないと不安で、怖いんだ。 こんなメール、ごめん。 政宗》 これは。 ――心を寄せる誰か、の事…… 見えない敵、の事なんかじゃない
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