第1楽章 #4

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――分かってる 政宗は、有名で綺麗で…… 心を寄せる相手がいない訳、ない 政宗は、 有名だけれど一般人。 本人の姿勢から、 そう考えている事も分かっていた。 八重は。 素直な気持ちを送ってみよう、と、 キーボードで文字を重ね始める。 《運命の人って、必ず待ってくれているものなのでしょうか。 待ち切れなくて、誰かのものになっていたりしないでしょうか。 必ず、縁もゆかりもない綺麗な立場で、出逢えるのでしょうか。 事情があるのです。きっと、皆。  柿原八重》
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