第3楽章 #2

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††† 政宗からの連絡が、途絶えた。 いつか、 こんな日がくるとは思っていた。 それでも。 一度、繋がったものが、 失くなるのは寂しくて。 八重は、 いつも通りに過ごせなくなった。 パソコンが、気になってしまう。 メールを受信してないか、 ホームページが更新されてないか。 つい、 政宗の欠片を探す。 ――習慣、だったんだ そんなにすぐに、切り替えられない 変質者みたいな行動を、 自分で自分を、嘲笑うけれど。 八重の気持ちは、落ちていた。
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