第4楽章

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††† 世論は、好き勝手だし、 私も、また身勝手。 しばらくの間、美濃部さんにヌクヌクと守られすぎていて、 今さら身に染みる、外からの音。 今日は、 久しぶりに外出を許されていた。 美濃部さんが、初めて私に協力を求めてきたから。 子供は私立の一時託児所に預けるタメ、美濃部さんが朝、連れ出した。 目的地へ向かって。 1人、駅のホームにいると、 目に入る新聞や雑誌の見出し。 『インセスト・タブー(近親相姦)』 『気持ち悪い恋愛関係!?』 それが、 世間が私に抱く、正常な反応。 甘さより、苦さを求めてたのが、 初めの頃すぎて、自分でも改めてビックリする。
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