第4楽章

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おかしいな。 匠から溢れた特別製っぽい言葉も、 聞き流せるほど、冷静に振る舞えてる、と思ってたのに。 外側からの音に、 なんで今さら弱るんだろう。 白澤印刷のある駅で降りて。 たくさんのヒトでごった返すのを、なんとなく視界に入れた。 ヒトはこんなにたくさんいるのに、 匠の温度にしか反応できないのは、なんでなんだろう。 ヒトがたくさんいればいるほど、 スッ、と自分が冷えてきて。 最初こそ。 奪い合って貪った匠の体温が、 いつの間にか、ナイと落ち着かなくなってるコトを認めた。 ――あいたい、な
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