第4楽章 #2

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白澤有雅からかけられた言葉で。 白澤有雅がなぞる指の動きで。 奥平チーフはますます、覇気を失っていく気がする。 もう少しで、 涙さえ、零れそうな、 儚げで弱々しい横顔。 こうして 言うことを聞かされてきたんだ 洗脳、みたいに それでも。 奥平チーフは、 白澤有雅を求めている。 匠に快楽の種を植え付けて、育てようとする姿は、 悲鳴を上げているようで、 やっぱり、美しいとも真っ当だとも思えなかった。 ただ。 横から扇情的に、奥平チーフに触れる白澤有雅に対して、 昂っているだけで。 彼女は反応を示す矛先として、 匠のカラダを、啜っていた。
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