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第4楽章 #3
†††
突然。
フハッ、と嗤いだすような音が、
仮眠室に響く。
「ヤメてくんない? 奥平サン」
いつの間にか、
目を覚ました匠が。
自分に跨がる奥平チーフの頭を、
左手で掴んで止めている。
「オヤジと3人で? よけームリ」
まだ、可笑しいのか。
しどけない姿を片肘で起こして、
匠は嗤っている。
「それに、もうわかってんだろ?」
突然のコトに。
目を瞠る奥平チーフを、
匠は、皮肉げな眼差しで睨んだ。
「他の女じゃ反応なんかしねーよ」
最後は、
私に視線を流して。
呆れるほど、したたかな匠が、
微かに笑んだ。
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