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さやかちゃんに、ハグをかえすようになったら、
ひまわりぐみの、きよのちゃんが、わりこむようになった。
さやかちゃんと、きよのちゃんは、
おしのけあったり、きょうそうしてボクにとびこんでくる。
日本はあんぜんってきいてたけど、
女のこも、へんなオッサンも、
けっこうデンジャラスだ。
お母さんは、
むかし、日本のパートをやめてから、いろんな勉強をはじめた。
ボクと日本にきてからも、学校へいったりしてる。
いっしょうけんめいなんだ。
だから、ジャマしたくない。
でもさいきん、
お母さんのげんきがへってるから。
『社長』なんて、エライやつにみえないマサムネに、そうだんしよう。
マサムネにでんわしたら。
お母さんと話したみたいで、
ワタルが幼稚園へむかえにきた。
「カンちゃーん! 政宗に相談? 政宗、大好きだね?」
「……ワタルかよ……ってか、お母さんがマサムネすきだからな」
「へー。美森ちゃんが好きな人なら、好きなんだ? じゃー、お父さんのコトなんて、ものすごぉく大好きだね」
……ほら。
ワタルはすぐからかう。
「……うっせ、クソおじ!」
「あははっ!」
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