最終楽章 #3

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優しくされるのは、スキ。 だけど、 餓えたみたいに、 喰らいつくす勢いで。 貪るような求め方も、スキ。 それほどまでに、 欲しかったんだと。 こらえていたんだと。 カラダから、教わるから。 優等生的に、 労られてばかりだと不安になる。 荒々しさが隠せないほど、 求め合いたい。 テーブルに乗せられて、 噛みつくようなキスを、 首筋に浴びながら。 下着が大腿に絡むのを感じた。 性急さは。 想いと比例していて、 肉まで、噛みつきたくなる。 匠の重みを感じたら、 切なすぎて。 胸がしまって。 また、泣きたくなった。
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