第十五話  消せない想い

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晃司の存在に怯える毎日…。 笑顔が消えたアキに、純はとうとう話を切り出した。 この日も晃司は店に来ていたが、いつもより早く帰って行った。 晃司が帰った店には、客は一人も居ない…。 ”今がチャンス” 「アキ、ちょっと座ってくれないか」 純はアキにそう言って、カウンターに腰を下ろした。 アキはこの純の言葉に、声も出せずに動けなかった…。 そう…、アキは分かっていた。 晃司のことをアキはまだ純に話していない。 だからきっと、純はそのことを聞こうとしているのだと…。 話さなくてはいけないことは分かっている… でも…、純を苦しめたくない…。
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