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晃司の存在に怯える毎日…。
笑顔が消えたアキに、純はとうとう話を切り出した。
この日も晃司は店に来ていたが、いつもより早く帰って行った。
晃司が帰った店には、客は一人も居ない…。
”今がチャンス”
「アキ、ちょっと座ってくれないか」
純はアキにそう言って、カウンターに腰を下ろした。
アキはこの純の言葉に、声も出せずに動けなかった…。
そう…、アキは分かっていた。
晃司のことをアキはまだ純に話していない。
だからきっと、純はそのことを聞こうとしているのだと…。
話さなくてはいけないことは分かっている…
でも…、純を苦しめたくない…。
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