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テーブルを拭いていたアキは、純に背を向けたまま動かない。
純はアキに向って歩いてくる。
『来ないで!お願い、純くん…』
アキは背を向けたまま純に叫んだ。
純はその場に立ち止まり、アキの背中が震えているのを見つめていた。
アキは泣いていた…。
純に申し訳ないと言う思い、恐怖に後悔、色々な思いがアキの中でうごめいている。
もう抑えきれない…。
『純くん…、ごめんなさい…。
純くんを苦しめて…、傷つけて…。
ごめんなさい…、ごめんなさい…』
ここまで言うと、アキは涙が止まらず、話せなくなった。
純はこぶしを握りしめ、アキの震える背中を見つめていた。
この時、純の中での葛藤があった。
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