第十五話  消せない想い

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テーブルを拭いていたアキは、純に背を向けたまま動かない。 純はアキに向って歩いてくる。 『来ないで!お願い、純くん…』 アキは背を向けたまま純に叫んだ。 純はその場に立ち止まり、アキの背中が震えているのを見つめていた。 アキは泣いていた…。 純に申し訳ないと言う思い、恐怖に後悔、色々な思いがアキの中でうごめいている。 もう抑えきれない…。 『純くん…、ごめんなさい…。 純くんを苦しめて…、傷つけて…。 ごめんなさい…、ごめんなさい…』 ここまで言うと、アキは涙が止まらず、話せなくなった。 純はこぶしを握りしめ、アキの震える背中を見つめていた。 この時、純の中での葛藤があった。
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