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幼少期の頃は3歳からの記憶しかない。
その前の記憶はあるにはあるが、断片的で
全くと言っていいほど記憶が存在しない。
意識という意識を持ったのは幼稚園での誕生日会だった。
それは3歳を迎えたという記憶。
当時からゲーマーに近い存在だったのか家に帰ったら64やスーパーファミコンで遊ぶことが日課だった。
いわゆるインドア派。
姉も参加して一緒にゲームをしたものだ。
この頃は家族円満。疑う理由すら無かったと思うし、子供だから疑うということを知らなかった。
ある日のことだ。姉が体調を崩して片目に眼帯をしていた時も俺はゲームをしていた。
その時いきなり姉から頬を平手打ちされた。
凄く機嫌が悪い。眉間にしわを寄せ、隣の自室からわざわざ叩きにきた姉。
最初は何がなんだかわからなかったし、泣きじゃくっていた。もしかしたらその頃には家族は崩壊していたのかも知れない。
だが無邪気すぎた俺にはそんなこと分かるはずが無かった。
その出来事は3歳を迎えた2月から1ヶ月経った3月の冬であった。
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