幼少期

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5歳にはもう家族というより胸の奥で もやもやと霧の掛かったような何とも言えない気持ちが強すぎて怯えていた。 母親は現実逃避し 姉は友達の家に逃げ 父親は酒浸りになり 俺はその檻の中でただ自室で ゲームに逃げていた。それでも怒鳴り声は自分の耳を劈いた。もう嫌だった。 精神的に不安定なのかわからないがその頃から友達とも喧嘩して腕を骨折させてしまったりした。 相手の親が後日自分を怒鳴ってくる。 俺は相手が何を主張してるのか分からず泣いていた その頃の俺は本当に泣き虫で思い出しただけで殺したくなる。 今振り返ってみればそこから壊れたのかも。 小さな感情の亀裂が入ってそれが今では大きな亀裂になっていると思う。 そもそも誰がこの亀裂を修復するのか? 今の自分には人に頼ることでしか治せないと 思っている、その相手も居ないんだけど。 どうせ自分の周りに誰も支えてくれるやつなんて居ないんだから。
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