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俺は翼。容姿端麗でモテる方だと思う。
でも、それは中学まで。
高校デビューの時に好きになった相手に
告白したら承諾された。
当たり前だけど
なのに…
「この子、ハルくんって言うんだ。」
『どうも。』
俺の彼女、若菜は住宅街で偶然であった俺に、女?友達だろうか。を紹介してきた。
ハルくんはちょっと不機嫌。
様子はズボンだし華奢だが立ち振舞いは男の子だった。
『女の骨格してるけど…女の子?』
思わず確認したのは、分からないからだ。
「そんなのなんだっていいじゃん。」
誤魔化された。
『御前と若菜じゃ不釣り合いだよ。彼女の隣にいて良いのは僕だけだし』
低い女声で、完全に男みたいな台詞を言ってきた。
え?これはどっちなの?
正直言うと判別できなかったが、敵であるのは確かなので。
『じゃあ、あんたこそ。若菜のなに?』
喧嘩売るように返したら
相手は辛そうに
『幼なじみ』
とだけ言った。
『っ!』
なんにせよ、個人的に不愉快だった。
なにか隠し事を二人でしてるみたいで。。。
それはそうと、やられっぱなしも
しゃくなんで俺は若菜に近づき
『浮気だったら、許さねぇよ?』
威圧してしまった。
『僕の目の前でわかなに触るな!近づくな!』
目をぎゅと瞑りながら怒鳴られた。
あ、それでわかなって彼氏居なかったのか
俺はなんとなく把握した。
『やーだね。だって彼女だし。』
その言葉にわかなが照れてハルがショックを受ける。
『わかなの裏切り者!』
ハルは怒って去っていった。
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