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さっき自分が洩らしていた鼻にかかった声を思い出すと、顔が熱くなる。
あの、自分の声とは思えない甘ったるい声は何度聞いてもなれねぇ。
……どうしたら声洩れねぇかな
「煉夜、帰るんじゃねぇのか?」
「ああ、帰る」
俺は考えるのを止め、春樹の隣を歩く。
周りに生徒達がいたらビビるんだろうな。
生徒会長様と風紀委員長様が一緒に歩いてる!?…みたいなだろうな
ひどい場合は副会長とか呼ばれそうだな。
「何考えてんだ?」
「生徒会長と風紀委員長が並んで歩いてんだもんな」
そう言うと意味が分かったのかクックックと笑ってる春樹。
「ああ、生徒が見たら風紀とか副会長に連絡が行きそうだな」
そんな他愛もない話をしながら2人で寮に戻る
これが俺らの日常。
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