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煉夜side
「暇だなー」
俺は春樹に膝枕らしきものをされながら携帯を弄っている。
だってつまんねぇんだもん。
「おい、携帯弄るなよ」
そう言い携帯を俺の手からスルリと奪ってきた。
「携帯返せー」
「はぁ、俺と居るのに携帯弄るんじゃねぇよ……何見てたんだ?」
と、携帯を見る
「外か…?」
「ああ、この学園からめったに出れねぇじゃん、俺も偶には外出たいし」
「知らねぇのか?外出れんぞ」
「は?…」
「正門の近くに出れる所がある…脱走だがな」
「夜に不良どもが抜け出すのに使ってんぞ」と、付け足す春樹。
そんな場所があったのか…
知らなかった。
……てか何で此奴が知ってるんだ?
「何で春樹が知ってるんだ?」
「俺も時々使ってるからな」
「風紀委員長がこれで良いのかよ…」
風紀委員長が脱走とか
……てか何処行ってんだ此奴。
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