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───寮に戻り寝る準備をするため風呂に入っていた。
春樹が先に入ってたけどな。
久しぶりの外出は良いな。
次まともに学園の外に出るのは夏休みかな。
風呂ではそんなようなことを考えていた。
風呂から出て身体を拭きスエットに腕を通す。
そして肩にタオルを掛け春樹の元に戻る。
「出たか…こっち来い」
春樹に呼ばれそっちに向かう。
春樹の隣に座ると「目閉じろ」と、言われるので言われたとおりにする。
すると左手を掴まれ、指にヒヤリとした冷たい物があたる。
「目開けて良いぞ」
そう言われゆっくりと目を開くと、左手の薬指にキラリと光る黒ベースで赤の石のついた指輪がついていた。
「指輪…?」
「何かお揃いの物があった方が良いだろ?」
そう言う春樹の手を見てみると黒ベースで蒼の石がついた、俺のと色違いの指輪がついていた。
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