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煉夜side
生徒会室の重い扉が勢いよくバンと開く
……扉壊れんじゃねぇのか?
そう思いながら扉の方を見ると副会長の純が立っている
バタバタと慌ただしく生徒会室に入ってきて、ガンと戸棚を開ける
何でこんなに苛ついてんだ?
………つーか、生徒会室が壊れる
「ない、ない、ない、何でねぇんだよ」
おい、敬語何処行った。
「煉夜、消毒液何処にありますか?」
「消毒液如きで何でそんなに急いでんだよ」
「消毒液を渡しなさい」
取り敢えず俺の引き出しの中にあった私物の消毒液を渡す
純はそれを勢いよく奪い取り手を消毒している
「……どうしたんだ、純?」
「いえ、少し…否、かなり汚ェものを触ったので………もう大丈夫です」
言葉遣いが怖いぞ、此奴
「……そう言やあ、今日は転入生来る日だったな」
「穢らわしい…そんな言葉口にしないでください、あんなの屑とかカスとかで充分ですよ」
純がキレている原因は転入生か……。
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